上野 国立科学博物館とフーコーの振り子

9月24日まで「インカ マヤ アステカ展」が開催されている。スペインの侵略により滅亡したこの文明の悲劇が胸を打つ。
それはそれとして私にはもうひとつの目的があった。フーコーの振子を観察することである。

ウンベルト・エーコ 『フーコーの振り子』1993年この本を買った。直ぐに読んだ。ところが………。
『フーコーの振子』の冒頭。
私が『振り子』を見たのはあの時だった。
教会の丸天井から吊るした一本の長い糸の先端に取りつけられ、その球体は等時性を厳守しながら、ゆったりと弧を描いて揺れていた。
………………………
地球は回転していても、糸を結びつけたその場所は、宇宙に固定された唯一の点なのである。
ということは、私の視線は地球に向けられているのではなく、絶対的な不動の神秘が挙行されている天上の彼方に向けられていることになる。
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僕はこの文章にとらわれて小説をこれ以上先に読み進めなくなった。この小説そのものが難解なのであるがとにかく冒頭の『振り子』が理解できそうでいて結局、神秘なままでイライラし、小説を読了するまで何度も何度もここのくだりに戻ってしまった。
だから、どうしてもフーコーの振り子の現物、それは上野の科学博物館にあったはずだ、僕は中学生のときに何度か見たことがあった。今でもあるならばぜひ見てみたいと思った。
小説を読み終えたのが2004年11月だった。
ということで8月8日猛暑をおして上野に行った。
アルバム「国立博物館 フーコーの振子」
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